指数関数
指数関数の計算には冪級数展開系のアルゴリズムがよく使われる。
代表的なのは Taylor 展開で、その応用に Pade 近似がある。ここでは Taylor 展開を対象に説明しているが、Pade 近似を始め他の同種のアルゴリズムにもその内容は当てはまる。
主な誤差の原因は以下の二つである。
どちらの誤差も
なぜなら、打切り誤差は複数の
そして、情報落ちは
上記より、誤差を縮小するには引数の絶対値を小さくすればよい事が分かった。よって、式に以下のような変形を行う。これはつまり、底
ここで、
これにより以下が達成でき、各種の誤差はかなり縮小する。